The cat once I lived with

定本こっそり日記

2023年12月11日月曜日

カップカバー

世の中には、シリコン樹脂でできた、カップカバーというものがあるらしい。

これまで私はハーブティーや紅茶を蒸らすときは瀬戸物のしょうゆ用の小皿をマグカップのフタとして用いていた。

しかし蒸らすときに世の中の一部の人たちは、カップカバーを使っているようだ。

そのカップカバーを台所のシンクの排水口を掃除するときに使うらしいのだ。

そのことも本で知った。

昨晩、私は寝る前に台所のシンクの排水口にはまっている深いかごみたいなやつを過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)でつけおきした。

どういうわけか、今年からその部分が黒いかびで覆われるようになってしまったからだ。

放置しすぎて、きたなさが、ある臨界点を突破したと思っている。

その、深いかごとシンクは毎日お皿と同じつもりで洗いましょうと本に書いてあった。

しかし、深いかご状のものが収まっている排水口そのものも、墨汁で染めたように黒いかびで覆われている。

かびは胞子を出して増殖するというから、根こそぎ絶たないとまた同じことのくり返しだろう。

排水口の奥にはフタみたいな部品がはめてある。

それを外して、前述のカップカバーをのっける。

そこに湯と過炭酸ナトリウムを注ぎこんで一晩おく。

そうするとかびが、きれいに落ちるとはいわないまでも落としやすくなるらしい。

カップカバーは湯の重みで湯をせき止めてくれるらしい。

私はさっそくカップカバーというものを注文した。

ほんとうにせき止める力があるのか半信半疑だ。

径も管を覆うくらいあるのかわからない。

測れよという話だが、家にはノギスがない。

いや、そんな深くて狭いところにはノギスが入らないだろう。

巻き尺があればじゅうぶんだ。

でもまっくろけすぎて測る気が起こらないのだ。

私はこんなにその本のノウハウをここに書きこんでしまい、誰かに怒られないだろうか。

心配しつつ、感心したのでこうして書いている。

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