The cat once I lived with

定本こっそり日記

2023年12月7日木曜日

ちいさなちいさな文房具

会社に自分の席がない。

好きなところに座っていいのだが、そういいつつ、同じ席に続けて座ってはいけないというルールがある。

でもかなりの数の人がそれを無視している。

毎日違うところに座っていると、誰かに用があるときにその人を探すのにもなかなかほねがおれる。

それはいい。

自分の席がないと私物を席に置いたままにできない。

駅のコインロッカーくらいのロッカーが与えられていて、帰るときにはなにもかもをそこに収めておかなくてはならない。

私は私物が多い。

執務室には共用の文房具も備えつけてあるが、使いなれた自分のものでないと居心地がわるいので、はさみもステイプラも全部机の上に置いてから仕事を始める。

穴あけ、付箋、電卓、イヤフォン、充電器、とにかくありとあらゆるものだ。

モバイルコンピュータとマウスだけを机に置いて涼しい顔で仕事をしている人も多い。

ロッカーから席に移動するとき、あまりにものが多いので

「荷物多いですね。それはお弁当ですか」

とか言われる。

お弁当ではなくおそらくそれは文具入れだ。

このごろロッカーがだんだんぱんぱんになってきたので、まずいと思い、ものの容積を減らすためにたいへんちいさな文房具を買いこんだ。

驚くほど小さい。

とりあえず穴あけとステイプラとテープのりとカッターナイフを買った。

4つ買えばペンケースをおまけにつけてくれるからだ。

今会社に置いてあるものをそれらに置き換える。

ピグマも予備のピグマと予備の予備のピグマが置いてあるのだが、それは減らせないので他を減らす。

ユニボールシグノを捨てよう。

ステイプラを入れていた文具入れにペンを立てよう。

いや、シャチハタと日付印を立てなければ。

というようにあれこれ悩んでいる。

さっと手を伸ばして出せる一等地にはよく使うものを置くのだ。

しかしよく使うものといったらピグマしかない。

割り切って共用の文房具を使えばよいだろう。

でももうちいさなもの達を買ってしまった。

カッターナイフに至ってはほぼ使わないことを忘れていた。

刃を3回折り取ったら消えてしまうほど小さい。

昔いた職場でよく使っていたステイプラの針をとる器具ももう使っていない。

考えてみるとなくてもやっていけるものを買ってしまったかもしれない。

ちいさくて愛らしいからだ。

テープのりにいたっては幅5mmくらいしかないはずだ。

それでどうやって角2封筒に封をしろというのだ。

日付印は月に多くて4回くらいしか使わない。

シャチハタは5回くらいだ。

今思ったのだが、そういうものはロッカーに入れておこうかな。

使う都度とりに行く方が健康によさそうだ。

しかしそんな気はさらさらない。

明日早めに行って机の上の配置を考えよう。

ゼロの状態からものが全て揃うまで20分はかかっている。

非効率の極みだ。

それらを片すのにも20分かかる。

すごく長く書いてしまった。

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