The cat once I lived with

定本こっそり日記

2025年3月2日日曜日

無制限


私は母に会い、施設の人が、面会時間は自由になりましたと言った。
私はうれしかったが、1時間くらい話したあとで、母が、主婦にはお家ですることがあると言った。
それは私が帰るべきだということだ。

私には母としか話せないことがある。
母は、彼女が育ったところの近くに軍の航空隊があったと言っていた。
彼女の姉が軍需工場で学徒動員として働いていた。
軍事上の要衝だったため、アメリカによる爆撃もひどかった。
私は、その手の話を母から聞くための時間は、そう多く残ってはいないと思っている。

母はいくつかの地名を言い、私に知っているかと聞いた。
でも私にはわからなかった。
何年か前、母は、自分の兄の娘、つまり私の従姉だが、に電話をかけた、しかし電話に出たのは母の知らない人だった。
電話の向こうで何か言っていたが、遠くてよくわからなかったと言っていた。
母は耳がまだふつうに聞こえていて、話もふつうにできる。
私は彼女の育ったあたりの図書館に行ってそれらの地名を調べることができる。

私はいとこたちの電話番号を知らない。
兄なら知っているかもしれないが、兄はいとこに電話しておしゃべりする類の人間ではない。
私はただ、自分のルーツと母の話を知りたいだけだ。
母は私の知らない話をしていた。

ところで、私の胃の内視鏡の結果はよかった。
ピロリ菌もいなかった。
私はチョコレートを多く食べ過ぎていたようだ。

医師は脳のストレスに言及していた。
脳が過大なストレスを受けると胃の周りの自律神経に影響が出る。
時としてそれが胃の痛みの原因となる場合がある。
それが彼の説明だった。

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